• 福井県美浜原子力発電所 19 August 1993 Mihama Fukui Pref. © Taishi Hirokawa
    広川泰士「STILL CRAZY nuclear power plants as seen in japanese landscapes」より

  • 未来に希望をつなげる市民会議

    1997年、地球温暖化対策に関する人類初の国際的な約束「京都議定書」が誕生しました。
    2011年に発生した福島第一原発の事故によって

    日本は火力発電を代替利用した結果、温室効果ガスの削減目標を大幅に下げることになり、国際社会から批判を受けます。


    現在政府は2030年度のエネルギー需要において電力需要の20~22パーセント程度を原発でまかなう方針を打ち出していますが、

    原子力を使用することによって生じる高レベル放射性廃棄物に対する、市民の理解は進んでいません。


      そこで私たちは、

    2017年12月、「核と鎮魂 市民会議 第1回目の対話」を開催することにいたしました。

    「京都議定書誕生20周年地球環境京都会議」の前日に、京都の地で。

     

  • 21世紀の現在、人類は、史上経験の無い時代を迎えています。

    飢餓、そして貧困からの解放を多くの人が達成しましたが、

    同時に飽食で病を得、心身への負荷から病を得る者が数多く現れ、自殺をも多く生むことになりました。

    そればかりか、環境問題、生物多様性に関する問題といった、

    地球の持続可能性を危うくする課題を遺す事態に至っています。

     

    なかでも大きな課題のひとつが「放射性廃棄物」の存在です。
    戦後、日本は豊かさを求めて原子力エネルギー利用を進めました。

    そのエネルギーの産物である「放射性廃棄物」は現在も増加を続けており、

    これから廃炉となる原発から出る放射性廃棄物も、全国各地の原発に保管されている放射性廃棄物も、

    そしてまた福島原発事故後の除染で出た放射性廃棄物も処分に関する決着がつかないまま、日々を刻み続けています。

     

    地球環境の保全に寄与することを定款に掲げる私たち公益財団法人信頼資本財団は、

    こうした状況を注意深く見守ってきましたが、

    もはや未来のために目をそむけられないこの「放射性廃棄物の処分問題」に向き合う場をつくるということで、

    一歩踏み出す決意を固めました。

    飢餓や貧困から解放され幸福になることを願い、

    原子力発電が初めて行われた1963年を含む高度成長期を懸命に生きてきた人々が高齢化していく中、

    処分の目途が立たない放射性廃棄物とその処分問題が、

    その後の世代に遺されてしまうことがあってはならないと考えたからです。

    多様な立場、多様な世代の誠実な対話を通して、人類と核エネルギーとの関係を見直し、

    その鎮魂とでも言うべきものができれば、

    それが科学技術と人類の関係性を考える倫理、哲学にも繋がっていくものと信じます。

     

    文明の転換点に向け歩みだすこの対話に、是非ご参加ください。

     

    公益財団法人 信頼資本財団 理事長 熊野英介

  • プログラム

    *登壇者敬称略

    開会:オープニングセッション

    「核と鎮魂」について

    ( 10:20 - 10:25 )

        

    公益財団法人信頼資本財団 理事長  熊野 英介

     

     

    セッション1

    「核は鎮魂出来るのか? ~核の鎮魂方法」

    ( 10:30 - 12:00 )

     

    モデレーター:

    東北大学 名誉教授 北村 正晴


    プレゼンター:

    原子力発電環境整備機構 理事 梅木 博之


    パネリスト:

    札幌オオドオリ大学 授業コーディネーター  大浦 宏照
    金沢大学教授 文学・環境学会 代表 結城 正美
    資源エネルギー庁 放射性廃棄物対策技術室長兼広報室長 吉村 一元
    電気事業連合会 最終処分推進本部長代理 田村 亨

     

     

    セッション2

    基調鼎談「“国家や人間の尊厳”から“生命の尊厳”へ」

    ( 13:10 - 14:40 )

     

    近代がつくり上げた「国家の安全保障」から「人間の安全保障」、そして現在国連が提唱する「生命の安全保障」を視野に、文明の転換期についての鼎談を、当財団理事長熊野英介がインタビュアーを担当しながら行う。


    インタビュアー:

    公益財団法人信頼資本財団 理事長 熊野 英介


    パネリスト :

    東北大学 名誉教授 石田 秀輝
    東京農工大学 名誉教授 堀尾 正靱

     

     

    セッション3

    「真に鎮魂するものは何か?」

    ( 14:45 – 15:45 )

     

    これまで人間は災害や惨事をどのように記憶にとどめ、鎮魂をしようとしてきたか。
    日本だけではなく世界のさまざまな鎮魂の思想、かたちを議論しつつ「核の鎮魂」について意見交換を行う。
     

    モデレーター:

    作家 田口 ランディ


    パネリスト:

    建築家/大阪市立大学大学院教授 宮本 佳明
    医師/東京大学医学部付属病院 循環器内科 助教 稲葉 俊郎 

     

     

    セッション4

    「鎮魂の先にある未来」

    ( 16:00 – 17:25 )

     

    現在さまざまなアプローチで未来をつくり出そうとしている次代の人に、どんな未来をつくり出そうとしているのか、そこで避けて通れない「放射性廃棄物」にどう向き合おうしているのか伺い、会場の参加者を含めて対話する。


    モデレーター:

    女優 木内みどり


    パネリスト :

    GIFTED AGENT株式会社 代表取締役CEO 河崎 純真 
    ヨホホ研究所 主宰 テンダー

    合資会社 番 TSUGAI 取締役 宍戸 慈

     

     

    閉会:ファイナルトーク

    ( 17:25 - 17:30 )

     

    作家 田口 ランディ
    公益財団法人信頼資本財団 理事長 熊野 英介

  • 登壇者プロフィール

    オープニングセッション

    熊野 英介

    公益財団法人信頼資本財団 理事長

    「持続可能社会の実現」を掲げ、他社に先駆け再資源化事業を開始。現在の事業領域は、森林・里山の利活用から廃棄物の100%リサイクル、環境管理業務のアウトソーシングまで、多岐にわたる。


    【著書など】「思考するカンパニー」(幻冬舎メディアコンサルティング,2008年)、「自然産業の世紀」(創森社,2006年,共著)など。

  • セッション1

    北村 正晴

    東北大学 名誉教授

    研究分野はリスク評価・管理学、大規模機械システムの安全学。科学者としての説明責任を果たすために20年以上にわたり原発施設立地地域での対話活動、原発推進派と脱原発派の対話の場づくりを続けている。

    梅木 博之

    原子力発電環境整備機構(NUMO)理事

    専門は原子力工学。日本原子力研究開発機構にて地層処分システム開発,安全評価に従事し,地層処分研究開発第1次取りまとめ,同第2次取りまとめ(2000年レポート)に中心的に関与。旧原子力安全委員会専門部会委員,スイスNagra客員研究員,OECD/NEAセーフティケース統合グループ(IGSC)議長等を歴任,現在,同放射性廃棄物管理委員会(RWMC)ビューローメンバーを務めている。

    大浦 宏照

    札幌オオドオリ大学 授業コーディネーター

    札幌の大通公園近くに生まれる。専門分野は災害調査。 防災士/技術士(応用理学―地質)/測量士/博士(工学) 街をキャンパスとする学びの場・札幌オオドオリ大学(特定非営利活動法人)にて、最終処分に関する市民対話活動を企画。科学ファシリテーターによる、専門家と市民の対話をコーディネイト。

    結城 正美

    金沢大学教授 文学・環境学会代表

    アメリカ文学者、環境文学研究者(エコクリティック)、金沢大学教授。同大学人間社会研究域歴史言語文化学系教授。専攻はエコクリティシズム、環境文学、アメリカ文学・文化。「女性だけの地層処分実験地見学ツアー」に参加。

    吉村 一元

    資源エネルギー庁放射性廃棄物対策技術室長兼広報室長

    1997年東京工業大学大学院理工学研究科生産機械工学専攻修了、同年通商産業省入省。
    2006年スタンフォード大学留学、2007年より3年間ブラジル日本大使館に一等書記官として勤務。2013年より株式会社海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)へ出向し経営企画部長として活躍。
    現職は経済産業省資源エネルギー庁電力・ガス事業部放射性廃棄物対策課 放射性廃棄物対策技術室長 兼 放射性廃棄物対策広報室長。

    田村 亨

    電気事業連合会 最終処分推進本部長代理

    1986年 早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、同年中部電力(株)入社、(財)中部空港調査会、(社)中部開発センター、岐阜県板取村等に勤務。主に地域開発、地域計画、まちづくり等の調査・計画に従事。2011年より電気事業連合会に出向、地層処分推進本部部長として活躍、現職は電気事業連合会 地層処分推進本部 本部長代理。

  • セッション2

    石田 秀輝

    東北大学 名誉教授

    株式会社INAX(現:LIXIL)取締役CTO、東北大学大学院教授を経て、現職。合同会社地球村研究室代表社員、ネイチャーテック研究会代表、ものづくり生命文明機構理事等を兼務。
    地球物理学をベースとした材料科学を基盤とした環境科学を専門とし、人と地球を考えた新しいものつくり<ネイチャー・テクノロジ—>を提唱、実現に向けて国内外で活動している。著作に『光り輝く未来が、沖永良部島にあった! ? 物質文明や金融資本主義社会はもう限界です -』(ワニブックスPLUS新書)他多数。
    URL:http://ameblo.jp/emileishida/

    堀尾 正靱

    東京農工大学 名誉教授

    東京農工大学 名誉教授、元龍谷大学政策学部教授、早稲田大学招聘研究員、ホリオ・オフィス当主

    地域環境・エネルギー政策、科学技術論、環境・エネルギー工学等の分野にて、現在も多方面に活躍中。

  • セッション3

    田口 ランディ

    作家

    一九五九年、東京生まれ。2000年、長編小説「コンセント」を発表。以来、社会問題や人間の心をテーマに、フィクションとノンフィクションを往還しながら幅広い執筆活動を続けている。作品は映画化や各国語に翻訳され、海外でも高い評価を得ている。2001年『できればムカつかずに生きたい』で婦人公論文芸賞を受賞。2010年より「ダイアローグ研究会」を立ち上げ、問題解決はダイアローグのプロセスにおける副産物と提案。小説に『アンテナ』『モザイク』『被曝のマリア』『サンカーラ この世の断片をたぐり寄せて』『ゾーンにて』『リクと白の王国』『指鬘物語』など、エッセイ/ノンフィクションに『ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ 原子力を受け入れた日本』『いのちのエール 初女おかあさんから娘たちへ』『生きてるって、幸せー!』など多数。最新刊は「逆さに吊るされた男」

    宮本 佳明

    大阪市立大学大学院教授

    2012年、福島第一原子力発電所の4つの建屋の展示模型をそれぞれ和風の屋根で覆った作品「福島第一原発神社」を発表し国内外から話題を集める。見えないものへの「畏敬のモニュメント」を創造する芸術家でもある。

    稲葉 俊郎

    東京大学医学部付属病院 循環器内科 助教

    東京大学病院循環器内科助教。医学博士。専門の医学研究外にも、東洋医療、文学、芸術、音楽、哲学に造詣が深く、さまざまな領域から「いのち」を考え提言をしている。福島第一原発事故後は、事故調査委員会の特任医師として現地調査に携わる。

  • セッション4

    木内 みどり

    女優

    初主演ドラマ「安ベエの海」(TBS)、「いちばん星」(NHK)、「看護婦日記」(TBS)多数出演。映画は、三島由紀夫原作『潮騒』(森谷司郎)、『死の棘』(小栗康平)、『大病人』(伊丹十三)、『陽だまりの彼女』(三木孝浩)、『0.5ミリ』(安藤桃子)など話題作に出演。映画・テレビドラマ・舞台に数多く出演し、コミカルなキャラクターから重厚感あふれる役柄まで幅広く演じている。webラジオ「自由なラジオ Light up !」、webマガジン「マガ9」でコラム「木内みどりの発熱中!」連載。twitterは「@kiuchi_midori」

    河崎 純真

    GIFTED AGENT株式会社 代表取締役CEO

    子供時代に母親がアスペルガー症候群の診断を受け、障害者だからという理由で才能を活かす事が出来ない社会に問題意識を持つ。高校同等程度認定試験を中学卒業と同時に 取得。 中学卒業後からエンジニアの知識を活かして働き始めた。FXや株の自動売買システムや、物流ポータルサイトの開発運用、医療法人でのクラウド電子カルテの開発などを行った。17歳の時にTwitterの魅力に触れ、Q&AなうというリアルタイムQ&Aサービスのベンチャーに参画。18歳の時にOKWaveへ3000万円で事業売却を行った。 慶應義塾大学に入学後、創業メンバーとして1800万人のユーザーを持つ「Tokyo Otaku Mode」を代表とした複数のITベンチャーの立ち上げ、事業売却、役員業務等に携わる。 現在は偏りを活かせる社会をつくるために発達障害を対象としたプログラミング・デザインスクールを運営。ブロックチェーンを活用した社会システムの開発などを行っている。

    宍戸 慈

    (合)番TSUGAI 取締役

    福島で地域情報紙の編集者を7年、FMのパーソナリティも務める中、震災が起こり北海道に移住。現在は札幌と島牧村の2拠点で暮らしながら、夫婦ユニット「番」として自給・共育・資本主義に依存し過ぎない流通やコミュニティづくりなど、新たな社会のロールモデルに挑戦する。二児の母。

    テンダー(小崎 悠太)

    ヨホホ研究所主宰/一般社団法人その辺のもので生きる代表理事

    火起こしから電子回路まで、先人の技術を引き継ぐ1万年目のこども。環境問題や争いを解決する手段として、先住民技術と対話を重んじる。職業はヒッピー。

    電気・水道・ガス契約ナシの年間家賃1万円の家、てー庵に暮らし中。

    KTS鹿児島テレビによる1時間特番「テンダーの思い」が九州民放祭で優秀賞受賞、FNSドキュメンタリー大賞2015優秀賞受賞。

    南日本新聞「南点」欄にエッセイ連載、大好評のうちに2015年末に終了。

    2016年より連載「金峰発! テンダーの陽気な方法研究所」がスタート、現在に至る。

    2015年7月に版元を設立。処女作となる「わがや電力~12歳からとりかかる太陽光発電の入門書」出版。重版御礼、ウェブ直販でこれまでに6500部を販売。

    2017年、鹿児島県南さつま市金峰町の廃校にて、ファブラボ「ダイナミックラボ」をスタート。

    先住民技術から最新のデジタルファブリケーションまで、問題を解決するためのありとあらゆる技術に触れられる場所を目指して創設。廃材、間伐材などの利用をベースに、日々技術的な引き出しを増やすために勉強中。

  • イベント概要

     

    主催:公益財団法人信頼資本財団

    *HOSP (Hopeful and Sustainable Society Projects) 月間企画

     

    日時

    2017年12月9日(土)

    10:20~17:30

    10:00受付開始

    場所

    京都学園大学 京都太秦キャンパス

    みらいホール(500席)

    〒615-8577 京都市右京区山ノ内五反田町18

    アクセス

    • 京都市営地下鉄東西線 太秦天神川駅 下車 徒歩3分

    • 京福嵐山本線 嵐電天神川駅 下車 徒歩5分

    • JR嵯峨野線 花園駅 下車 徒歩15分

     

    ※駐車場はありません。

    公共交通機関をご利用ください。

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    参加費:無料

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